Column価格×上昇率 散布図分析

マンション価格と上昇率の関係、歪みを探せ

首都圏約1000駅・5.3万件で「安くて上がっているエリア」を可視化

データ出典:国土交通省「不動産取引価格情報」(2020〜2025年)/ 首都圏約1000駅・5.3万件

価格は抑えめで、しかし価格上昇しているエリアはないだろうか——資産性は重要です。都心物件は高くて手が出ない。そこで首都圏約1000駅・5.3万件のデータをもとに坪単価×上昇率の散布図を作り、「安いけど値上がりしているエリア」を探しました。

散布図の見方

2軸で首都圏の全駅を一覧します。

横軸2025年の坪単価(現在の価格水準)
縦軸2020〜2025年の価格上昇率(どれだけ値上がりしたか)

注目すべきは左上ゾーン(低価格×高上昇率)です。 ここに位置する駅が「安くて値上がりしている」コスパエリアです。

左上:低価格×高上昇率

今回の本命。価格の割に値上がり幅が大きい「コスパゾーン」。城東・郊外の注目駅が集まる

右上:高価格×高上昇率

都心の王道エリア。高くてなお上がっている。資産性は高いが初期投資も大きい

左下:低価格×低上昇率

郊外・地方駅。価格は安いが上昇力も弱い。実需中心エリア

右下:高価格×低上昇率

価格は高いが上昇率は低め。すでに天井感があるエリアも

県別比較:埼玉・千葉にコスパゾーンあり

神奈川・埼玉・千葉は坪単価50〜150万円台の駅が多く、上昇率は総じて30〜50%台。 東京とは価格帯が大きく異なりますが、上昇率は遜色ない駅も少なくありません

  • ·千葉「印西牧の原」——印西市は人口増加中、データセンター誘致などで独自の成長、上昇率は都心並み
  • ·埼玉「岩槻・蓮田」——地下鉄7号線延伸(開業目標2041年)と無関係ではない。郊外新線の影響は見逃せない

ただし取引件数が極端に少ない駅は異常値が反映されている可能性があります。件数も合わせて確認を。

首都圏4都県の坪単価×上昇率散布図。千葉・埼玉に低価格×高上昇率の駅が散見される
都県別の散布図。千葉の印西牧の原、埼玉の岩槻・蓮田などが左上(低価格×高上昇率)ゾーンに位置

東京都内比較:城東・城北が光る

都心3区(千代田・中央・港)は坪400〜800万円台でも上昇率は40〜60%台どまりの駅が中心 (それでも十分高いですが)。一方、城東エリア(江東・墨田・足立など)は 坪100〜250万円前後でも上昇率50〜80%超の駅が点在しており、 価格の低さと値上がり幅の大きさを両立しているゾーンが見えてきます。

  • ·辰巳(江東区)——割安で上昇率が高い代表格
  • ·聖蹟桜ヶ丘(多摩市)——市部でも都心と遜色ない上昇率
東京都内エリア別の坪単価×上昇率散布図。城東・城北エリアが低価格×高上昇率ゾーンに多く分布
都内エリア別の散布図。辰巳など城東・城北エリアが左上(割安×高上昇率)に集中している様子がわかる
東京市部と都心の比較散布図。聖蹟桜ヶ丘など市部でも上昇率の高い駅が存在する
市部と都心の比較。聖蹟桜ヶ丘は割安で上昇率が高く、市部の「コスパゾーン」代表格

使い方と注意点

散布図は価格水準・上昇率・取引件数の3軸を同時に眺めながら、 自分の予算感と照らした候補エリアを絞り込むツールとして使ってください。

  • ·駅にカーソルをあてると詳細(駅名・坪単価・上昇率)を確認できる
  • ·青いドットをクリックすると駅分析ダッシュボードへ直接ジャンプ
  • ·都県別↔都内エリア別で表示を切り替えられる
  • ·上昇したのは「結果」であり、今後の保証ではない——トレンドの把握に使う
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マンション価格×上昇率 散布図を開く

/column/mansion-scatter — 首都圏約1000駅を散布図で探索

データ出典:国土交通省「不動産取引価格情報」(2020〜2025年)/ リバベル都市開発研究所 独自集計・分析

集計対象:首都圏中古マンション取引約5.3万件(40㎡以上)、約1000駅

取引件数が少ない駅は外れ値の影響を受けやすいため参考値としてご覧ください

本記事は参考情報の提供を目的としており、投資・購入等の意思決定の根拠となるものではありません